今田竜二選手がアメリカPGAツアーのAT&Aクラシックで優勝されました。
昨年、同大会で最終日同スコア首位からプレーオフに敗れ優勝を逃がしました。
今年、同じ大会で、プレーオフを制し優勝をもぎ取りました。
まるでドラマのような優勝でした。
昨年のプレーオフに敗れてからこの1年非常に苦しかったと思いますが、くさることなく努力を続けられ、鍛錬を繰り返されたのだと思います。
14歳から渡米し、自分の手でつかみとったアメリカンドリームです。
今までも一流選手でしたが、これで「超」一流選手の仲間入りですね。
今田選手は優勝後「最高の気分」とインタビューに答えています。
もちろん私はPGAのような大きな大会で優勝した経験はありませんが、
アメリカのミニツアーに優勝した時、私なりの「最高の気分」を味わうことができました。
大会に優勝した時というのは、何とも言えない気持ちになります。
試合中にしびれて、びびって、足が震え、その中で自分自身に勝ち、掴んだ勝利の瞬間を思い出すと今でも鳥肌が立ちます。
「今まで自分がしてきたことは間違っていない」「今までの努力がかたちになった」
その日の夜は寝れたもんじゃありません。まさに言葉にできない「最高の気分」です。
今田選手は私が経験した「最高の気分」の何千倍、何万倍もの「最高の気分」を味わえたと思うと、すごい!と思うと同時にとてもうらやましくも思います。
「すごい賞金を手にした」という方もいらっしゃいますが、
賞金ではなくこの「最高の気分」を味わうために多くの選手はプレーしています。
賞金はその「最高の気分」のあとについてくるrewardでしかありません。
優勝によって得た「最高の気分」は獲得した賞金よりもはるかに大きな価値を持っていると思います。
このような価値観を持った選手がフロリダにはいっぱいいます。
私が14歳で渡米した時、私は今田選手と同じゴルフアカデミーにいました。
当時から今田選手は有名で、ジュニア時代は「タイガーか、竜二か」とまで言われていました。
ありえないぐらいアプローチがうまく、「何でそんなショットが打てるの」というぐらいショートゲームがすさまじかったのを覚えています。
発言や仕草にアメリカ的なユーモアがある選手で、
日本人としてアメリカで活躍され、言葉にできないような大変な経験をされたことがあると思いますが、今田選手の表情には憎しみやしがらみのようなものがありません。
日本の選手が持っている雰囲気とは違う独特のセンスを持った選手で、今田選手の周りにはいい空気が流れています。
現在の今田選手のコーチのリッチ(リチャード)・エーブルは14歳で今田選手が渡米したころからのコーチです。
現在も今田選手とリッチはフロリダ州に拠点を置いています。
リッチはトレーニングに重点を置いており、特に背中、肩、腰回りのトレーニングを推奨していました。
当時私はリッチと同じ「ヘリー・スミス・ヘルス・クラブ」というフロリダ州タンパにあるジムでトレーニングをしていました。
リッチにいろいろなトレーニングメニューを教えてもらいましたが、えげつないぐらいタフなメニューだったのを覚えています。
今田選手と共にリッチのもと、アメリカ、フロリダ州タンパでゴルフをしている貞方章男という日本人の選手がいます。
貞方選手も今田選手と同じように14歳で渡米しました。
日本では無名に近い選手ですが、アメリカでは「次の竜二」と呼ばれています。
貞方選手は年齢が私の1つ上でアメリカではルームメイトでした。
2008年度はジャパンツアーでのツアーカードを取得し、ジャパンツアーでプレーされます。
ぜひ次は貞方選手にアメリカや日本の舞台で優勝して頂きたいです。
フロリダ州のタンパのみんなは今頃お祭り騒ぎだと思います。
私もタンパへ行って祝福に参加したいですね。
タンパのゴルフの仲間達で作られる空気が恋しくなります。