私の生徒の方で「AWやSWでフルスイングするとなぜかミスショットしてしまう」という方がいらっしゃいます。
PW・9I・8IなどのPW以上のクラブでのフルスイングではそこそこショットが安定しているのに、AWやSWでフルスイングすると、どトップやどダフりなど、
PW以上のクラブでは考えられないようなミスをしてしまうという感じです。
これはスイング面だけではなく、クラブの機能面にも原因があります。
この方のアイアンのクラブセッティングは、
5IからPWまではツアーステージ、
AWとSWはタイトリストのボーケイウエッジを使用されています。
この方のようにAWとSWだけPW以上のクラブと違う種類のクラブを入れているという方は多くいらっしゃいます。プロ選手も多くの選手がこのようなセッティングをしています。
この方のクラブのバランスをチェックすると、
5IからPWまでのツアーステージはD1、
AWとSWのクラブバランスはD3でした。
AWやSW、60度のウエッジなどウエッジだけで売られているクラブというのは、通常のPW以上のクラブよりもクラブバランスが重く作られています。
通常ゴルフショップに売られている日本仕様のフルアイアンセットのクラブバランスはD1ぐらいです(メーカーによって微妙に違います)
AWやSW、60度のウエッジなどウエッジだけで売られているクラブのほとんどはD3からD4のバランスです。
AWやSWはフルスイングではなく、グリーン周りのアプローチなどのコントロールショットでよく使用します。
アプローチなどのコントロールショットは、通常のフルスイングに比べてスイングが小さくゆっくりで、クラブを短くグリップする機会が多くなります。
小さくゆっくりアプローチストロークするのでクラブバランスが重くなければクラブヘッドが安定しなくなります。
クラブを短くグリップすることにより、クラブを持った時のバランスが少し軽くなります。
その結果D3のバランスだったウエッジはD1ぐらいになります。
AWやSWは短く握ることによりPW以上のクラブに近いクラブバランスになります。
タイガー・ウッズ選手のPW以上のクラブのバランスがD3からD4ぐらいです。
トッププロ選手が使用するほどのD3のバランスのクラブでアマチュアゴルファーの方がフルスイングするというのは、バランスが非常に重く、クラブをコントロールするのが困難になります。
アマチュアゴルファーの方がD3のバランスのクラブをフルスイングするというのはクラブフィッティング面で適していません。
この生徒の方がAWとSWでフルスイングするとミスしてしまうのはスイングが原因ではなく、クラブバランスに原因がありました。
SWでフルスイングする距離では、SWで無理矢理フルスイングするのではなく、クラブを1番手上げ、AWでコントロールショットを打つことにより自分に合ったクラブバランスでスイングすることができます。
よく「AWとSWはフルスイングするクラブではない」と言われていますが、その原因はクラブのバランスにあります。